投資を始める前に必ずやっておく事 ④目的、金額、時期から購入商品を考察する

ファイナンス
まなぶ
まなぶ

投資の記事なのに何処に投資するとか説明がないなあ

はなこ
はなこ

事前の準備が長いわね。何処でも良いからこれ買えって言ってくれたら良いのに

今までに家計バランスシート、将来年表の作成方法、及び、それに基づいてイベント毎の必要金額と時期をイメージする方法につき説明して来ました。

ここまで出来た方々は自己管理がしっかりしており、将来プランを考える思考力、分析力が備わっています。それぞれ今後投資をする上で必要な能力です。

今回はそれぞれの目的、金額、時期に応じた購入商品の考え方につき記事にします。

本記事の内容

  1. この記事では使用目的、目標金額、必要時期に応じた購入商品の考え方を
  2. 例を挙げながらの内容に合った購入商品を説明します。
  3. 記事を読み、実践するとリスクコントロールをしながら家計管理が出来る様になります

この記事を書いている私は商社で20数年勤め日々有意義な生活を送っています。

この記事では家計管理をするためのポイントを紹介します。

必要金額と時期に応じた投資手法とは何か

投資は金を増やそうとする行為ですが金が減る結果になる事もあります。

ボラティリティの概念

大きく増やそうとすると大きく減るリスクがあるし、それ程大きくないリターンを求めるのであればそれ程大きくなりリスクとなりますこの上がり下がりの幅をボラティリティと言って、日本語だと価格変動性とか標準偏差とかで説明しています。

ボラティリティは標準偏差なので山が高ければ谷も深くなると言う事になります。

時間の概念

一方、期間を長くするとこのボラは小さくなり、投資対象によってはリスクも減る傾向もあります。

即ち、何に投資をするかは、

  1. 目標金額
  2. 必要時期
  3. 自分が投資によって求めるリターンと許容出来るリスク
  4. 商品を購入するタイミング(手持ち資金があり一括で購入するか積立か)

が決まると対象がかなり狭まって来ると言う事になります。

各目的別の投資手法

結婚資金を貯める

先ずは結婚を例にしましょう。前提条件が下記とします。

結婚資金を貯める
1.目標金額:300万円
2.時期:3年
3.5%増えればより贅沢に行い、5%減っても許容範囲
4.3年間毎月積み立て
 

リスクをそれなりに取れるのでボラが高いETFや投資信託を購入出来ます。一方、金額がそれ程大きくなく、積み立てのため分散投資がしづらい、期間が短く長期保有が出来ない、許容範囲が5%と小さい等のため個別株式には不向きかなと思います。

3.が1%でも減るのは嫌だ、と言う方は元本保証の商品の中から選ぶ事になります。

元本保証でも良いかも知れませんが投資の経験を積む意味でもETFや投資信託の購入がお薦めです(その場合手取りが減るリスクは当然ありますが)。

教育資金を貯める

次は教育資金です。前提条件を下記とします。

教育資金を貯める
1.目標金額:300万円
2.時期:17年
3.元本保証しつつ上振れ期待
4.17年間毎月積み立て
 
リスクは取れませんが一方で期間が長いと言うアドバンテージはあります。そうなると、元本保証型の商品でなくてもETFや投資信託でもリスクは小さくなります(商品によります!)。個別株の場合やはりリスクを減らそうとすると分散投資が必要になり金額もそれ程大きくなくまたこの場合は失敗が許されませんので個別株は避けた方が良いと言う判断になります。
また、教育資金は「学資保険」の選択があります。元本を保証しつつ若干のリターンに加え、保険の払込人が亡くなり払込が出来なくなった場合でも設定金額が支払われます。
 
因みに私はその当時リスクを取らず、ソニー保険の学資保険を申し込みました。

住居購入資金を貯める

次は住居購入資金です。前提条件を下記とします。

住居購入資金を貯める
1.目標金額:500万円
2.時期:8年
3.10%増減許容
4.8年間毎月積み立て
 

期間がそこそこある、リスクを許容出来る、最悪株価が8年後に下がっていたとしても購入はmustではない、等の資金のため、これは個別株式でも良さそうです。当然、投資信託やETFも候補です。財形住宅貯蓄と言う商品もあり元本550万円までの金利が非課税ですが、金利は0.01%程度。100万円元本があったとして金利100円/年。その20%が税金ですから20円のメリットと言う話しです。財形住宅貯蓄のメリットは自動引落ですが、既に自分で家計バランスシート、将来年表を作成し、イベントに基づいた貯蓄をする方々は特に必要ではないかも知れません一方、積み立てNISAですとよりリターンが大きい商品を選択でき(その分リスクもありますが)かつ、これも年間元本40万円までは受取金利が非課税ですのでメリットはあるでしょう。通常のNISAだと年間元本120万円に対する利息が非課税。十分活用出来そうです。

他の使用用途

以上の様な“考え方”をして“自分で決める”のが投資の大前提です個人の責任で行う、と言うのはそう言う事です。損をしても誰も責める事は出来ませんし、利益を得て皆に言いふらすのも控えた方が良いでしょう。

以上は使用目的がはっきりしている投資です。一方で、もうその分の貯蓄はあるし、安定した収入もある、生活防衛資金もあるので、これを安定的に投資で増やして行きたい、と言うのが皆さんがイメージする投資となります。

まとめ

この記事では投資の本質、リターンがあればリスクもある、リターンが大きければリスクも大きくリターンが小さければリスクも小さい(注:商品によります)、また時間が短ければボラティリティは大きく、長ければボラは小さくなる(注:商品によります)、と言う説明をしました。

その観点も交え、貯蓄する目的、金額、リターンとリスクの考え方、期間によって投資手法をどう考えるかを実例を以って説明をしました。

投資をする、と聞いて、儲かる商品、個別株は何?と言う考えはもうなくなったでしょうか。

一方ででは何をどうやって買ったら良いの?と言う事も知りたいと思いますのでこれは今後記事にして行きます。

私は20年前にこの考えを知り、概ねこの考えに沿って家計管理をして来ました。

皆さんも是非参考にして頂ければと思います。

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